昨日、仕事を離れて本を読んだ。 ディック・フランシスの『利き腕』。 競馬ミステリーというジャンルで敬遠していたが、すばらしい小説だった。 北上二郎の解説では、ありきたりのミステリとしか思えないが、内容は密度が高いうえに、めりはりが効いている。 ラストもいい。 「馬に乗ってみよ、人には添うてみよ、本は読んでみよ」というだれかが言っていた俚諺を思い出した。 このごろ、読むものに冒険心が足りないように思う。 それ以上に、つかれはてていて本を読んでいない。 こんなもんだとは諦めずに、チャレンジしていくことに決めた。 ささやかだが、これはわたしの「四月革命」だ。 余談だが、大島弓子の『四月怪談』を持っていたように思いこんでいた。 見あたらないところをみると、どこかにしまったまま無くしたのだろう。 また購入するかどうか。 すこし迷っている。 |
© 工藤龍大