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==== Index ===================================================

01: 今週の更新情報
02: 先週のお薦め読書日記
03: 2001年の企画「21世紀に読み継ぎたい作家」(3)
04: 編集後記

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◆ 今週の更新情報

  今週はトップページからリンクする年賀状をデリートしました!
 (もう二月だというのに、年賀状はないよなあ。)
なんて思ってた人も多いはず。
  笑って許してやってください。

  あとは「リンク集2」に新ジャンル「無料プロバイダ」と「ADSL」を
入れました。ダイアルアップ接続ユーザにとって電話料金と接続料金は
死活問題。二月にはここ埼玉県新座市へもADSL網が伸びてくると接続会
社イーアクセスは発表しています。
  もう少しの辛抱でADSLだ!
  ISDNの25倍じゃあね、やっぱり「めたりっく通信」でしょう。(笑)

  ついでにいざというときのために、無料プロバイダ<Livedoor>に加
入しておきました。これで今のプロバイダが不通になっても怖くない!

  もうひとつオンライン・コンピュータ用語辞典を「リンク集」に追加
しました。コンピュータ用語については、もう紙やCD−ROMの辞書
なんか使っていられません。
  そっちの業界で働いているわたしの実感です。

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◆ 先週のお薦め日記


  先週も忙しく「充実した内容」なんてことは言えないですね。(苦笑)
それでも、時間をやりくりして必死に書いた読書日記。
  本人としては、充実した気分です。
「そういうのを、自己満足というんだよ♪」
と言われても気にしない。気にしない。

  さて、ながいことフィニッシュできなかった「連環記」(幸田露伴)
をついに読了。
  この短い本につまったテーマの重さに、遅まきながら気がついて感動
しっぱなしです。
  詳しい話は読書日記のほうでどうぞ。

  幸田露伴の「連環記」の読書日記は;

    「触れあう魂のリング」 1月24日(その三)
    http://www32.ocn.ne.jp/~thkudo/page/dy/d21b.htm#24b

  今週はついにカズオ・イシグロの新作<When we were orphans>を読
み終わりました。まだ余韻にひたっていて、いつもの分析癖は出ません
ね。(苦笑)
  イシグロ・ワールドに酩酊したままの勢いで読書日記を書きました。

  カズオ・イシグロの新作を読んだ感想は;

    「カズオ・イシグロ新作を読了」 1月27日
    http://www32.ocn.ne.jp/~thkudo/page/dy/d21b.htm#26

  ところでNHK大河ドラマでモンゴル人の俳優さんたちを見ているせ
いか、もっかモンゴルを襲う雪害(ゾド)のことが気になっています。
  義援金を送る団体もあるということで、サーチしてみました。
  わずかなお金ですが、振り込みました。
  あんまり読書とは関係ないけれど、同じ地球のお隣さんだ。
  ほんのちょびっとだけでも、お役にたてたら嬉しいと思いまして……。

   「モンゴルの雪害を検索する」 1月25日
    http://www32.ocn.ne.jp/~thkudo/page/dy/d21b.htm#25

   「モンゴルに義援金を送る」 1月25日(その二)
    http://www32.ocn.ne.jp/~thkudo/page/dy/d21b.htm#25a

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◆ 2001年の企画(その3)
   「21世紀に読み継ぎたい作家」(3)

  前号の続きです。
  しつこいようですが、選定条件をまた書いておきます。

      <21世紀に読み継ぐたい作家の条件>
        1)とにかく怒涛のように感動できること
        2)趣味性(ディレッタント)な志向が強い人ははずす
        3)特定ジャンル内でしか通用しない古典的名作ははずす
        4)ただし純文学、大衆文学などのような分類にはとらわれない
           (ミステリー、SF、恋愛小説、ジュニア小説でもオッケー)
        5)わたし工藤龍大が圧倒的に指示する作品である

 先週までエントリーした作家は次の方々でした!

        ・宮沢賢治           ・ヘルマン・ヘッセ
        ・三浦綾子           ・レイ・ブラッドベリ
        ・隆慶一郎           ・(SF作家)オースン・スコット・カード

  次にエントリーしたのはこの方々。

        ・夏目漱石          ・武者小路実篤
        ・梶井基次郎         ・池波正太郎
        ・長塚節           ・司馬遼太郎
        ・中島敦           ・藤沢周平
        ・有島武郎          ・魯迅

  なんだか文豪と物故された人ばかりですね。

  まだ現役の人ははずしました。悲しいことですが、才能は枯れ
るのです。すばらしかったあの人、この人が見る影もなくなる例は多い。
  半村良なんて、その良い例です。
  だから、現役の人は入れません。
  それに、まだまだ書きつづけるでしょうから、21世紀の作家という
べきでしょう。20世紀の作家というのは残酷だ。(笑)

  さて、その後にさらに考えて、この人たちが洩らしていたことに気が
つきました。追加します。

        ・国木田独歩        ・有吉佐和子
        ・徳富蘆花         ・宇野千代
        ・井伏鱒二         ・堀田善衛
        ・坂口安吾         ・山本七平
        ・井上靖          ・フランツ・カフカ
        ・海音寺潮五郎       ・カレル・チャペック
                             ・ミヒャエル・エンデ

  こうしてみると、海外作家はドイツ語圏が多いなあ。
  わたしの読書の好みが露骨に出てますね。

  坂口安吾、堀田善衛などが顕著な例ですが、わたしは知性ある作家が
好きなのです。それも、どこか野性味のある。
  野武士とでもいいましょうか。そんな骨太な感じの人が好い。

  海音寺潮五郎や有吉佐和子、宇野千代なんかはそう。

  骨太の知性派という好みにぴったりなのが、「山本七平」。
  この人ほど国際性豊かでありながら日本人を深く探求した人も珍しい。
ヘブライ語で旧約聖書が読めるくせに、日本的なるものをとことん愛し
ている。知性を信頼しているのですね。
  それでいて、人間の限界をいやっというほど知っている。知性を武器
に世の中と人間をよくする方法を実践的に考えた。日本では稀有な作家
です。
  わたしが押す作家さんは、みんなそういうところがありますね。(笑)

  ここ二週間いろいろ考えたけれど、わたしは1980年代以降に出た
作家たちをどうも信用していないようです。例外は隆慶一郎さんだけ。
  良いかなと思う人はいないわけじゃないけれど、まだ不満がある。読
めば絶対に感動するというものじゃない。
  今後を待ちたいと思うのです。

  最後に、特別枠として、あと二人だけ現役作家を入れたいと思います。
まだこれからも傑作を書くだろうけれど、絶対にリストにいれたい。
  その二人とは:

        ・大江健三郎
        ・宮城谷昌光

  どっちも読んだら、必ずうるるんと来ちゃいますからね。

  以上が、わたし流の20世紀のベスト作家です。
  本屋で見かけたら、買っておいて間違いない!……(かもしれない)

  次回は、番外編として選にもれた作家について、書こうと思います。

                                  (次回へ続く)


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◆ 編集後記:


  今度もなんとか出せました。(^_^)

  前回は慌てて発行したせいで、誤字脱字が多かった。
  今回は反省をこめて執筆発行しました。
  それでもあったら……ごめんなさい。
「過つのは人の性、許すは神の性」と申します。(笑)

  次回もお楽しみに。

            工藤龍大

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ドラゴニア通信:  歴史文学と鉄人的読書日記のサイト「ドラゴニア」
発行者:          工藤龍大 (C)Copy right 2001 

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