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■ ■ No.019 01/07/01
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==== Index ===================================================
01: 先週のお薦め読書日記
02: 特別企画(見てのお楽しみ♪)
03: 編集後記
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◆ 先週のお薦め読書日記
あいかわらず、昼間の掲示板日記ばかりですね。
毎日書いているのは。
このところ、本を読むばかりで日記更新までは手が回らない。
毎週同じことばかり書いているようでなんなんですけど。
掲示板日記のほうは、完全にマンガと特撮ヒーローものに集中してい
ます。どっちも好きだから、これも仕方ない。
でも考えようによっては、マンガと特撮ヒーロー(&懐かしTV)は
現代の中年の基礎教養といってもいいんじゃないでしょうか。
古い活字型教養人間なんてもう滅びているわけですし、四十代くらい
の読書好きには、萩尾望都と大島弓子は、三島由紀夫と同じくらいの位
置を占めているはず。
わたしのなかでは、この二十年間に芥川賞だの、直木賞だのを受賞し
た作家たちよりも、萩尾望都と大島弓子の方がだんぜん重い。
少なくとも、この二十年間に限って云えば、いわゆる文学はジュン文
学はいうまでもなく、大衆文学(ミステリー、SFも含めて)も、マン
ガよりレベルははるかに低かったと思います。
むしろ一部の上質な(活字)作家さんが、マンガのレベルにまで達し
ていたと云った方が正しいかもしれない。
「週刊モーニング」や「ヤングジャンプ」を見るにつけても、この漫
画家さんたちとクリエイターとして太刀打ちできる活字作家がどれだけ
いるかと思いますね。
これが宮崎駿や高畑勲のジブリの監督たちを持ってきたら、比べるの
さえ失礼でしょう。
そんなことを考えると、中年の豊かな知的生活をめざすこのサイトと
メルマガの趣旨としては、やっぱりマンガと特撮ヒーローははずせない!
言い訳というより、信念ですね。
たとえ読書日記が更新できなくても、昼間の掲示板日記は更新しよう。
――と、思っています。
をっと、ひとつ忘れていました。
日曜日に、金曜日と土曜日の日記を更新しました。
どっちも珍しく力が入っています。(笑)
「おもいでぽろぽろで、四十六歳」
http://www32.ocn.ne.jp/~thkudo/page/dy/d26.htm#29
「おもいでぽろぽろ」の岡島たえ子さんも、今年で46歳になる。
「ひょっこりひょうたん島」をリアルタイムで見た人に送る応援のメ
ッセージ――の、つもりです。
「ルネサンスの栄光は悲惨にある」
http://www32.ocn.ne.jp/~thkudo/page/dy/d26.htm#30
六月三十日に、上野の国立西洋美術館と東京都美術館に出かけてきま
した。こちらは西洋美術館で開催された「イタリア・ルネサンス 都市
と宮廷の文化」の感想です。
単純にヨーロッパを憧れたいた頃から考えると……
われながらずい分遠くまで来たもんだと感慨がしきりでした。
(了)
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◆ 特別企画「すびばせん、二十一世紀に〜はまたお休みです」
申し訳ない。図書館にゆく暇がなかったので、当てにしていた資料を
用意できなかった。残念ながら、企画「二十一世紀に読み継ぎたい作家」
はまたお休みです。
このところ、調べ物していることがあって、そっちまで手が回らんの
です。限られた時間をやりくりしている兼業作家のつらいところであり
ます。
じゃあ、あんまり申し訳ないんで、少しだけタネを明かすと、堀田善
衛さんの「スペイン断章」に触発されて、16世紀のヨーロッパ史をイス
ラム圏の歴史と重ね合わせて見直しているところなのです。
わたしは歴史作品の題材として、日本とヨーロッパの精神史を押さえ
ていきたいと考えています。
すると、反宗教改革とバロックの時代が、ちょうど日本とヨーロッパ
が双方にとって非常に良い出会いを持てた時期になるのです。
ただその前に、イタリア・ルネサンスとスペインのレコンキスタ(国
土回復運動)をざっと押さえておかないと、反宗教改革とバロックはよ
くわからない。
だから、大慌てでイタリアとスペインの歴史を読み直しているところ
です。
その成果は、このサイトのもう一つの中心である「オーストリアの歴
史」に反映できると思います。
なぜなら、イタリアとスペインこそが、オーストリアのハプスブルグ
家の力の根源であるとともに、フランスのブルボン家と血で血を洗う闘
争を繰り広げなければならない原因だからです。
(なぜかといえば、ハプスブルグ家とブルボン家は互いに婚を通じての
しあがってきたからです。仏独の親戚同士が遺産をめぐって、どつきあ
いをする。これが16世紀以後のヨーロッパ政治の本質。)
なにせ題材が歴史なので、仕込みに時間がかかる。(笑)
というわけで、長い目でみて、許してやってください。
(了)
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◆ 編集後記:
ジブリの「千と千尋の神隠し」もどうやら完成したみたいですね。
きっと宮崎さんのことだから、試写会の直前までフィルム編集してい
るんだろうけれど。
先々週あたりから、いまごろアニメーターの人たちは地獄のラッシュ
に突入してるんだろうなあと、他人事ながら気になっていました。
なにせ、ジブリのメーキング番組を通じて、宮崎さんの仕事ぶりはよ
く拝見させてもらっている。
試写会がどたキャンにならないことを祈っています。
わたしはクジ運が悪いので、試写会に申し込んでも無駄と思うから、
夏休みが終わってジャリどもがいなくなってから、ゆっくり見に行くつ
もりです。(笑)
ところで、ハリー・ポッター第三巻目ですけど、もうあきらめました。
7月12日までに読了は無理だと思うんです。
翻訳よりも早く読むのは、第四巻目にしようと思います。
ただし、不幸な行き違いにより、ストーリーだけは知っているんです
けどね。(涙)
このことも、いつか笑って話せる日がくるかもしれない。(汗)
工藤龍大
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