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■    ■                                      No.001  00/12/17    
■      ■          http://www32.ocn.ne.jp/~thkudo/   
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■        ■      ドラゴニア通信 創刊準備号-3                     
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■      ■          歴史と読書を楽しむサイト「ドラゴニア」更新情報
■    ■                                          (週刊予定)    
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==== Index ===================================================

01: 今週の更新情報
02: 「お気楽読書日記」の運営ポリシー(第二回)
03: 最近なにを読んだの、わたしって?
04: 編集後記

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◆ 今週の更新情報

  目下のところ、特にありません。(笑)
  次回までには「論語を読む」を更新するつもりです。

  このサイトの今後の方向について最近考えています。
  最近気になるのは、深刻な活字離れですね。

  雑誌というメディアは盛んですが、ご存知のようにあれは消長が
  激しすぎる。メディアとしては、使い捨て型です。
  あそこから断片的な情報をとってきても、それを理解するだけの
  消化力はつくとは思えない。

  21世紀に生きる人間としては、本という形での完結的でありな
  がら、いっぽうで開かれた世界を捨てることはできないはず。
  たとえ本の形態が「紙」から電子ファイルになったとしても、あ
  りようが変わるとは思えない。

  だから、このサイトでは本を読むという行為を盛り上げるお手伝
  いができないかと考えています。

  具体的には、読書週間じゃないけれど「もっと本を読みましょう」
  「面白い本があるよ!」という企画を立ち上げたいですね。
  ただ、できればなるべく生きる実力がつきそうな本にしたい。
  「面白本」の本を薦めるサイトはいっぱいあるけれど、面白いにも
  いろいろなレベルがあるはず。
  「このミステリがすごい!」みたいな面白さだけに集中してゆくの
  嫌だなと思っています。

  じゃあ、「ドラゴニア」はどうするのか?
  それはこれからのお楽しみ!(笑)

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◆「お気楽読書日記」の運営ポリシー(第2回)

  さて前回書いた運命の本とは?
  それは「回り道を選んだ男たち」(小島直記)という本です。

  小島直記さんは明治・大正・昭和の経済界の人々を描く小説を
  書いている方です。
  電力王松永安左エ門を主人公にした「まかり通る」とか、明治
  のジャーナリスト古島一雄を描いた「斬人斬馬剣」という作品
  があります。
  明治男の気迫がひしひしと感じられる作品でした。

  この小島氏のエッセイがなかなか泣かせるのです。
  なにがいいって、とにかく男っぽい。
  男のおばさんという人種では全然ない。
  TVなんかにでてくる文化人は、ぜんぶ「男のおばさん」です
  ね。ああいうたぐいのイヤラシさはない。

  ただし頑固一徹な男の美学があるので、女性読者にはまず受け
  ないでしょうね。(笑)

  この本の中に「プロスベル・メリメ」というエッセイがあります。
  講演で著者がメリメの短編作品を絶賛したとき、それを聞いた老
  紳士が原書を知人に翻訳してもらって読んだという話でした。
  このいきさつは以前サイトにも書いたことがあります。
  詳しい話はそちらで読んでいただくことにして、本とはこうやって
  読むのだと初めて思い至りました。

  一冊の本を読む力は、その人の人生そのものであると、このエッセイ
  に教わったのです。このことに気づいてから、小島さんの他のエッセ
  イを読み直すうちに、本との付き合い方が変わっていったような気が
  します。

  それまで乱読派で、SFマニア・歴史ファンとしてかなりマニアック
  な本も読んできたけれど、本と正面から向き合ってきたかというと
  疑問です。

  人とつきあうのに、節義が必要なように、書物とのつきあいにも必要
  なのではないかと、やっと気がつきました。

  やはり「志のある本」を読まないと、人間は背筋がしゃんとしませんね。
  しゃんとしないほうが人間らしいというのは、戦後の文化人がついた
  大嘘ですね。
  男はしゃんとしないと、中年過ぎたらはかなく萎んじゃうものらしい。

  この読書日記で追求したいのは、しゃっきり生きるにはどうしたらいい
  のかということなんです。(笑)

  わたしは男の美学を追及するしかないとは思うので、その線に沿った本を
  チョイスして読んでいるだけです。
  大袈裟にぶったわりには、ありきたりな結論ですけどね。


   追記:
     小島氏のエッセイについて以前書いたエッセイがあります。
           「ひと、書物とであう 」1999/08/06
       http://www32.ocn.ne.jp/~thkudo/bun/es1a.htm#020

  お気楽読書日記
       http://www32.ocn.ne.jp/~thkudo/page/diary.htm

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◆ 最近なにを読んだの、わたしって?

  「お気楽読書日記」にも書きましたが、カズオ・イシグロだの、ハ
  リー・ポッターだの読まなきゃならない洋書が4冊たまっています。

  日本語の本なら、一日一冊も楽にできるけれど、さすがに洋書は
  きつい。カズオ・イシグロからはじめて、ハリー・ポッター第三巻
  と読んでいくつもりです。

  第三巻めは「ハリー・ポッターとアズカバンの囚人」というタイト
  ルになるはずです。あいかわらず快調ですね。
  ハリー・ポッターは魔法学校に5年間通う予定なので、このシリー
  ズは最低でも五巻にはなるかな。
  一冊ごとに学年がひとつあがる仕組みなんですよ。(笑)


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◆ 編集後記:

    メルマガ創刊準備号の、最終版です。
    いよいよ次回から創刊号になります。
    週一回のペースで発行する予定です。

    さあて、このメルマガは週刊のペースを守れるか?
    発行ペースを守るのが、メルマガの基本だそうです。(笑)
    暖かい励ましのお言葉待ってます。

        工藤龍大

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