昨夜は、ドラマ「夜叉――Yasha」の最終回を観ました。 野球放送のせいか、「ニュースステーション」が40分ほど延長されていたので、夜中まで起きていることになりました。 このドラマは視聴率はあまり良くなかったようですが、主演の若手俳優が良かったのでつい観てしました。 遺伝子改変で誕生した双子の超人というのは、わたし的にはあんまり食指が動く素材ではありません。これでも、昔はSFマニア……なので。陳腐すぎて、どうもいけませんは。(笑) 同じ俳優さんが、対照的な性格の二人を演じ分けるのはとても難しい。というより、はっきり云って、俳優さんに魅力がなければただのオバカ番組になります。 その点、主演の伊藤英明さんは良かったですね。 一回で二度おいしい――なんて、どっかのCMみたいです。 とにかく、伊藤英明さんの身体の動きがなんともいえません。 この頃はモデル出身の美形俳優さんも多いのですが、逆におサルみたいに動きがもさもさしている役者(それともただの芸人?)さんも増えて、画面を観るのがつらかったりします。 個人的な趣味で言うと、役者は男が面白い。 若い女優はそれぞれに良いような感じがします。ということは、翻って云えば、じつは誰でも良い。だから、特にファンにはなりませんね。ぜひ観たいということにはならないのです。 逆に、男性俳優はつまらないと記憶に留めないので、気に入った人は印象が強い。 この作品で、伊藤英明という人は、しっかりと記憶に焼きついてしまいました。 こんなことばかり書いていると、おすぎとピーコ両氏のお仲間みたいで、ちょっとヤですけどね。(笑) 見逃した回もあるので、ビデオで見直そうと思っています。 それにしても、「夜叉」を撮った女性監督は、ガンに対する拘りもなかなかのものと拝察しました。 名前をメモしておかなかったのは、惜しかった。 この人は次回作がとっても楽しみです。 その件も含めて、ビデオ屋さんが頼り。ビデオはもう出ているんでしょうか? ところで、ちょっと本も読みました。 講談社文庫に「キリストの生涯」という三浦綾子さんの作品が入っています。 イエス・キリストの生涯を、西洋名画でたどるエッセイ集です。 文庫版ですけど、画集としても楽しめます。 そんな人は、いないでしょうけど。(笑) こういうキリスト教そのもののエッセイでは、三浦さんはさっそうとしています。 信念を真っ向から吐露している。 こういう作品を読むと、こちらも背筋がしゃきっとします。 NHKの教育テレビに「人間大学」という番組があります。 じつは今週、再放送で宮城谷昌光さんが出演しておられました。 小説修行のことや、自作の解説なんかを、インタビュー形式で話していました。 そのとき、とっても、いいことを聞きました。 宮城谷さんは、「勇気ある人が好きだ。自分は勇気ある人しか書く気にならない」そうです。 そして、人間を分けるのは、「勇気」ということだけだと。 なるほどと、思いました。 宮城谷さんの小説に出てくる耐える漢(おとこ)というのは、勇気のかたまりですね。 わたし自身も好きな作家、尊敬する作家は、勇気を感じる人だったと改めて思いました。 五十歳近くまで雌伏して作品を書きつづけた宮城谷さんや、信念の人三浦綾子さんが好きなのは、お二人が勇気を教えてくれるから。 妙なつながりではありますが、人生の本質を教えられた気がします。 |
いよいよ暑くなってきました。 昨日は、仕事が忙しかったので日記は書けませんでした。 たまには、こんなこともあります。 眼も疲れたので、読書する意欲もわきません。 ところが、このあいだ古本屋で買ってきた本がえらく面白かったので、夜のあいだに一気に読んでしまいました。 それは、三浦綾子さんの「あのポプラの上が空」という小説です。 札幌の一流病院を営む一家が、覚醒剤に蝕まれているというストーリーに、あっという間に飲み込まれて夜更けまで読んでしまいました。 人間の弱さ、戦争の悲惨――それが、一家の麻薬禍の遠因でして、こういう展開は三浦さんの独擅場ですね。 詳しくは書きませんが、若い世代に未来を託すというかたちで、小説は終わっています。 でも、現実にはどうでしょうか。 クスリに手を出すのは、家族のかたちそのものが病んでいる遺伝病みたいなものです。 若者の若さゆえのエネルギーに解決を託すのは、一般ビープルには口あたりが良い回答だけど、現実にはダメでしょうね。 やっぱり、中年期になったら、若い世代もクスリに手を出すような気がします。 それを断ち切るために必要なものは何か。 三浦さんはとっくに解答を出しているのですが、いきなりそれを書くと一般ビープルは頭に草鞋を履いて逃げ出すでしょう。 だから、注意深く、そっと書いている。 こんな手心を加えなければ、話ができないなんて…… 三浦さんは勇気ある人なので、ほんものの勇気を持つ人を書きます。 それをオブラートにくるまなければ、飲み込めない。 気骨のない「良い人」って、いったい何なんだろう。 三浦さんの本を読んでいると、三浦さんの歯がゆさを感じるような気持ちになって、ときどき堪らず奇声を洩らしたりします。 人からみれば、こっちのほうが何なんだろう――ということでしょうか。(笑) 話は変わりますが、読売新聞の夕刊に、インターネット・コラムニスト田口ランディさんの写真が載っていました。 もっと若い人かと思ったら、年齢は四十一歳。自称、ボケ老人のわたしとおんなじ歳でした。 嘘だろう……という気分です。 そういえば、40代になりたてというのは、中途半端な年齢で、意外な人が自分とさして違わない年齢であることにびっくりします。 このところ離婚騒ぎでマスコミの注目を集める坂東八十助氏は、四十四歳でした。 頭に白髪があって、老人性の染み(らしきもの)がある八十助氏と、そんなに年齢が違わないとはショックです。 高校時代からの友人でよく会う連中は、あまり年取った感じはしないけれど、そういえば同窓会なんぞで十数年ぶりに会った人たちは、完全にオヤジ化していて顔と名前が一致しなかったっけ。 そんなものですかね。 しかし、八十助氏と離婚した近藤サトさんが三十一歳。 交通事故で久しぶりにブラウン管で見た元Winkの鈴木早智子さんも三十一歳。しかし、鈴木さんはずいぶん老けた…… 近藤さんと同じ年齢とは思えません。 大昔、おにゃん子にいた人たちもずいぶん…… 童顔で、とっちゃん坊やのわたしからみると、なんだか索莫とした気分です。 美しく歳を重ねるというのは、現代ではとっても難しいようです。 このあいだ、メッシュの金髪にガングロ顔で、十朱幸代さんがTV番組に出ていました。 はっきり云って、その辺にいる太めの中年おばはんと全然同じでした。 実年齢よりは若作りしたために、かえってそんな結果になったようです。 絶世の美女、十朱幸代さんにして、この体たらく……とは。 五十代や六十代で美しくあるためには、健康と知性が絶対条件でしょう。 知的な草笛光子さんや、外国留学までした知的美女・野際陽子さんが皺こそ増えたものの、いまだに魅力的なのは、そんなところに理由があるのだと勝手に結論してしまいます。 6月28日
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